戦う司書と黒蟻の迷宮


戦う司書と黒蟻の迷宮 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と黒蟻の迷宮 (スーパーダッシュ文庫)


いよいよ止まらなくなってきたこのシリーズ。
マジで完結まで我慢しとけばよかったって後の祭り。。。


今回のキーワードは母親。つーかマザコン
一見衝撃的な言葉でありながら、その実とても面白かった。てか感動した。
しかし、こういう類のストーリーを読むときに、決してやってはならないことがある
それは、本の物語を、自分の現実に置き換えて想像してしまうことだ・・・
もし仮に―自分の母親相手に同じ感動の物語が繰り広げられたとして
うん、間違いなく反吐しか出ない。


が、あくまで語られてるのは小説の中の世界でのことで
僕の母親は関係ない。出てきちゃいけない。考えてもいけない。
そのうえで言うなら
もうマザコン物語万歳みたいな!!?
そんな印象である。正直。


死んでしまった人との再会
端的に言えばそれが軸になるのかな
ありえてはならないことなのに、拒否することは出来ない矛盾みたいなの
それが良く分かった・・・というか、共感できた。(まぁなんて言うか、僕もアレだし)


ラストは3巻の中で一番感動したかも。
どちらかと言うと感動よりも、謎と伏線の収束に重点がある気がするこのシリーズだけど
それでも感動した。


そして、僕の価値観では明らかに悲しい結末にしか見えなかったけど
「生きてるんだから、皆、同じものなのよ」
この一言に、救われた。