神様のパラドックス


神様のパラドックス

神様のパラドックス

著者が神様のパズルの人で、世界観的に繋がってるらしいので
同作品をはーべに借りて大好きになったからこっちも買ってみた


けど、物語の評価としては神様のパズルほど良くなかった印象。
序盤から中盤にかけては小さな問題は多発するものの展開は進まず
けど終盤にかけて唐突に盛り上がる。


問題はその際のキャラクターの変貌っぷりで
なんで普通の会社人やバイトが、いきなり世界を救うために命張ってるんだ?―と
そのギャップについていけなくなった
割とゼロベースを自負する僕がそう思ったんだから、結構なことだと思う(もしくは自分が変わってしまったか)


まぁそういうの抜きにしても、キャラの魅力が弱いってのは思ったかな
穂瑞沙羅花に匹敵するのは、なかなか現れないんだろうけど


ともあれ、この人の書く話は骨格が好きだ。まだ3冊しか読んでないけど、たいてい
この世界の真理は何なんだろう?―とか
自分が存在する理由は何?―とか
ある意味で中二病的なことを物理や学問的にトコトン突き詰めて話してくれる


今はもうそんなこと考えなくなってしまったけど
少なからずそうであった頃の自分が居たのも間違いないので
忘れ物探しみたいな感じで追って行きたい作者と世界観。