ノーヤクで覚醒


身が、震えた。
余りの衝撃に打ちのめされた。
小さな夢が一つ叶ったかのような。
目の前の現実を疑い、それが紛れも無い真実だと噛み締める瞬間。
―全てが、自我を、解き放つ


自分より、遥か上の存在を目の当たりにしたときに
死にたくなるのは僕の性癖なんだろうか
鑑賞してる間、何もかもが、もうどうでもよくなった。消えてもいいと思った。


あとから振り返れば、単なる一時の情熱なんだろう
けど、今に於いては、真実
それを間違いだと思うのは、普段こっち側に居ないからってだけ。


ん・・・何が書きたいのか、わからんくなってきた
まぁいいや。とりあえず、この一言を叫べればそれで満足。
「セイバー。彼女ほど高潔という言葉が似合う人は見たことが無い」
「そして、おそらくこの先も永遠に。」


恋? まさか。
畏れ多くも、そんな大そびれた感情を抱けるはずが無い
崇敬の念この上なしと言ったところ
ともかく、同じ人間だったとすら考えられない
俗称「ハラペコセイバー」なんて、持ってのほか
気安く呼ぶ輩は本当の型月の世界を”理解”してない平和ボケなんだ
―怖い。あっちの空気を感じればすぐわかる。