音楽のロングテール化


「音楽の出会い系」というサイトが出てきたらしい
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/02/news029.html


発想は面白いと思う。

>これならアーティスト名も楽曲名も不要。メジャー、マイナーは関係ない。

この考えは、プロだろうがインディーズだろうが同人だろうが
音楽に肩書きは関係ないっていう僕の考えと同じだし。


けれど、同時に一つの疑問も浮かぶ
少し前に気づいたんだけど、そもそも今の時代に、音楽を音楽として・・・いや、芸術としてと言った方が適当か
とにかくそういう風に”鑑賞”されている曲はどれぐらいあるのだろうか?、と


鑑賞が第一の目的でない音楽とは、つまり”話題”としての音楽、盛り上がるための”材料”としての音楽のこと。
「どんなミュージシャンが好き?」という話題は、そもそもミュージシャンが有名でないと成り立たないし
カラオケでも、知らん曲ばかり歌うのはあまりウケがよくないって話も聞く
バンドのコピー演奏も、盛り上がるために有名所で選ぶ場合もあるだろう(単純に好きって場合もあると思うけど)


だから、”鑑賞”ではなく”媒介”とされる音楽に、「メジャー」という要素は必要条件であると気づいた。
なればこそ、TVや雑誌に出ることも必要で
そして映るとなれば本来音楽に関係ない「顔」や「性格」も影響してくんだろう。


まぁ、聴く音楽のほとんどが”鑑賞”目的な僕からすると
バカバカしいことこの上ない^^ ってのが率直な感想なんだケド
(話題とかのために聴く音楽は、僕の中では存在しない)


―しかし、ビジネスとして考えるのには、この現実を踏まえなきゃいけない
果たして鑑賞目的で音楽を聴く消費者がどれだけ居るか、そして今後どれだけ増やせるかが鍵だと思うけど
コアな音楽ファンしか寄り付かなさそうな想像もある。成功して欲しいとは思ってるけどね。


※鑑賞と媒介は二項対立でなく、共通部分を持つ集合として認識してます。一応。