ドリフ○走行見に行ってきた


DQNになったと言わないで
あくまで経済学部生として生の社会を知るために。いわば社会見学だよ。


―なんて戯言はどうでもいいとして。


R君に誘われて深夜の某埠頭へ
車のドリフ○走行を見に行ってきた


まぁTVの車番組やMX等で落とした動画で、好きで数回は見たことあるんだけど
実際生で見たことは、一度も無かったから
やっぱ興味が沸いてね
リッジレーサー大好きだし(笑)


現地に着いたのはAM12:30
ちらほら一般者からそれっぽい車の影が見えるも、全然走り出す気配は無い
それでも近くのコンビニには、尋常ならざる格好をした車が多数集まっていたので
おそらく開催予定であることは間違いない
よって道隅に駐車して、根気よく待つことにした。


―30分経過。AM1:00
以前として始まらない。一般車がちらほら通る程度。
しかし次の瞬間、一般車ではないが見てはならないものを僕らは目にする。
視界の先、300mほど前方に、赤く揺れる光が2つ
 警 察 だ


心拍数が一気に上がった。焦燥感が胸を襲う。
「逃げる?」「うん」
一瞬で判断を下し、R君は車を発進させた。まさか、なかなか始まらなかったのはこのせいか。
ともあれなぜかUターンして身を隠したパ○カー。出くわすのを恐れながらも、なんとかコンビニまで退却した。


とりあえず一安心。



が、ここで退かないのが僕らのクオリティwww
一個手前のコンビニで、カスタムカーがまだ溜まってるのを確認すると
「まだチャンスはあるら?」
「じゃとりあえずパ○カー帰るの待とうか」
早々に合意して、その場で待機することに。


そして数十分後
見事後方を通り抜け、帰りの道に就くパンダを発見
よっしゃ!と気合を入れ、再びさっきの駐車場所に移動する僕ら
今考えれば執念だ。しかし相変わらず溜まってるハンパじゃないかずのカスタムカーが、僕らにそれを実行させる


そして再び待つこと数十分。AM1:45分頃。
ついに車が集まってきた!マフラーから轟音を響かせ、次々と近づいてくるのがわかる。
まずギャラリー車があわただしく前を通り過ぎ、それぞれ配置につく。
次に主役のカスタムカーが、タイヤを温めているのか、道で周回を重ねる。


今か今かと待ちわびる中、前方に停止したブラックやレッドのカスタムカー。
ん、止まっちゃうのかな? と思った瞬間、唐突にそれは始まった!!!


キュアー!とタイヤの摩擦音を響かせ、急発進した1台の車
前方の交差点を、ドリフトしながら360度回り始める
そこにもう一台が加わって、お互いを追い続けるようにドリフトを始めた


その音、その光景たるや、まさに壮絶
やっぱTVや動画で見るのとは違う
と同時に、ゲームや画面の中でしか見たことがなかった走行劇が、今まさに目の前で繰り広げられていることに
興奮の想いを禁じえない!!!


そして遂に直線に入っていくカスタムカー。次は曲がり角で高速ドリフトやるんだろう。
音が遠のき
また帰ってくる
一瞬で何百メートルもの距離を折り返してきたカスタムカーは、目の前でケツを大きく振り乱し
華麗なドリフトを何度も決めてみせた
僕らのテンションも頂点に達する!思わず車から降りて道角から見始めた。


その一部を携帯で撮ったムービー。
http://mahorosan.hp.infoseek.co.jp/01.mpg
http://mahorosan.hp.infoseek.co.jp/02.mpg
いやっはwww ほんとリッジレーサーだよねwww


―時間が経つのを忘れ、繰り返される走行劇に目を奪われる僕ら
興奮は最高潮に達し、それ以外のことは考えられなかった。
が、今にして思えばそれがマズかったんだろう。背後に忍び寄る不穏な影に気づくことが出来なかった・・・。


空気が変わったのは一瞬だった。
たまたま後ろを向いたR君が、異様な影に気づく。
「やべ、けいさつだ」
言われて、奪われていた目を後ろに向けると、今まさに赤ランプをつけたパ○カーが、50mほど先に見えた。
(やっべ! けいさつじゃん!?)
内心で叫ぶと、マジで全力疾走して車に戻った。
しかしもうやばい。気づいたのは50mまで近づかれてから。その上僕らとパ○カーの間には、一台の車しかない。
その車はもう逃げ始めている。そいつはたぶん逃げ切れるだろう。
すると必然的に一個前の僕らに目が向けられる。僕らまだエンジンをかけてる最中だ。
・・・・ついさっきとは全く異質の、非現実感がその場を支配した。


それでも必至にエンジンをかけ、車を発進させるR君
見るとパ○カーは隣に居た!!!
うわぁー!!!
―と思うも、同時に違和感に気づく
隣に来て・・・そのまま僕らを通り過ぎてしまったんだ
その前方に居たのは、ちょうどドリフトをしおわったばかりのカスタムカーだった。


「おい、止まれ。止まれ。おまえだ、止まれ」


と、スピーカーから言い立てる警○
そのとなりを、スーっと走り去っていく僕ら
・・・・逃げた; てか走ってたカスタムカーが、結果的に生贄になった;
1台だけだったのが不幸中の幸いだったんだろう。


ア〜〜〜〜〜ブ〜〜〜〜〜〜ネ〜〜〜〜〜〜〜(汗)
でも逃げ切れたあとは逆に幸運と言ってもいいかもしれない
なぜって、その場に居た車全てが、一斉に場所を離れる。一目散に散っていく。
周りを見ると、10台や20台どころじゃない
40台はあろうかって数の車が、一斉に溢れ返ってた
その光景は、紛れも無く・・・・面白かったwww


かくして再びテンションを上げた僕らは
危なかったと口々に言い合いながら
帰路についたのだった


10代最後の思い出としては
なかなかスリルが効いてイイ思い出になったと思う