改めて、最高ですね


劇場で聴いて即惚れたけど
ここまで一人で、どっぷり浸かれる曲も、久し振り
…本当に、忘れていたほどに、久し振り。


以下、感想ではなく僕の価値観の移り変わりの話。
僕は元来、音楽ってのは曲の前に正座して、ひとりで真正面から向き合うものだと考えて
それ以外のライブやカラオケやオリコンetc、とにかく「作品外」の要素が絡む音楽の捉え方を
ファッション音楽としてバカにしてきた。
例えば、顔の良し悪しにも左右されるようなビジュアル要素を含んだ現代音楽や
作者を教祖であるかのように崇拝し、作品の出来不出来に目もくれず、売上に貢献することだけを目的としたかのような行為(アニオタのハピマテ10枚買いとかもこれに含まれるよね。まぁ連中は音楽が良いってわけじゃなく、単に祭り目的と自覚してるからまだ嫌悪は沸かんけど)


それで、「この曲すっげーいいよね!」なんて言われたところで
お前それ周りの流行に乗って言ってるだけちゃうんかい―って思えたりした。


ま、でもここ最近というか、結構前からその考え方がやわらかくなってきた。
別に一人っきりで聴くだけが音楽じゃない。その曲が単体で良いと思えるだけの何かを持っているかは別にして
カラオケのとき盛り上がる曲、酒飲むとき心地よい曲、そういう場面に依る曲はたくさんある。
目的でなく手段に使うという意味で、前述した考え方とは別のカテゴリになるけど
別にそれだって音楽と呼んで、差支えは無いんじゃないかと、思い直した。


だからこそ、ハウスやラウンジとか、自分以外の人が居る中で流せる音楽に興味持ったり
その曲がいま人気なのか、作者が誰なのかなんてのも
世間話として使える、ゴシップ記事程度には役に立つんじゃないかと思うようになった。


ただその反面かどうかはわからないけど、近頃”鑑賞”と呼べるだけの傾聴をしてなかった気がする
別に世の中には良い音楽が溢れてるのだから、鈍ったのは僕の感性なんだと思う。
そんな中、再び自分のそっち側の感性も救いあげてくれた、こんな曲は久し振り。
また近所迷惑顧みずに爆音で流して、一人感慨に浸ろう。