帝王学ー貞観政要の読み方
- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 186回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
帝王学とは具体的にどんなものか、前々から興味があって
高校生クイズでその単語が出てきたのをきっかけに思い出して、それっぽいのを一冊買ってみた。
元は中国の歴史と、そこから得られた人間全般の教訓をならべてある「貞観政要」という書庫らしい。
とてつもなく長いそれを、作者の印象に残った要点を切り出し、翻訳したものがコレなんだと。
まだ読んでる途中なんだけど、すっげぇ面白い。
太宗という唐朝の第2代皇帝の行いから、人間とはどういうものかを汲み取って解説してあるんだけど
「兼聴/情報を吸い上げる」「十思・九徳/身につけるべき心構え」「六正・六邪/人材を見分ける基本」
「実需/虚栄心を捨てる」など読んで非常に興味深いことが多々書いてある
理系的な目で見れば、それは一つの事例から得たサンプルでしかなく
そのケースでは良かった/悪かったことが、他のケースにそれが当てはまるとは限らないわけだけど
そんなこと言ってたら何も間違えないかわりに、何も答えられないまま終わっちゃうし
何かしら、得るものがあればと素直に読もうと思う。