空の境界　第7章　殺人考察（後）

シリーズ最終章ということで、見終わったあと続きを気にする必要がないのと
最後ぐらいは―ということで、映画館で観てきた。名古屋では10月3日より上映が始まったばかり。

クオリティはやはり半端じゃなかった。
新海さんを思わせるような（ベクトルは全然違うけど）綿密な背景美
５章に匹敵するほどのバトルシーンの動き（これにはビビったｗ）
それがシリーズ最長、１２２分という上映時間にこれでもかというぐらい収められていた

けどまぁ、結局のところ、この作品は式と幹也のラブロマンスなわけで
殺人だの魔術だの殺し合いだのの要素は、スパイスでしかなかった。
ゆえに最後の式の独白。これだけでもう映像化した価値はあると思った。感動した。

式も、いい男に惚れられたもんだと思う
落ち着いていて、思慮深く
そこらの探偵を遥かにしのぐ情報収集能力と頭の切れ
真相のため、自らクスリを試すゼロベース思考
殺されそうになった相手を、なお好きで居続けられる心意気
―これは、僕が男であるという事実を差し引いても、十分惚れて仕方がないレベル

まぁ細かいツッコミ所をあげれば
大作と謳われた５章をも越える時間にしたことで、若干間延びしてしまってるんじゃとか
隠語使い過ぎだろ―カクテルとか言って、一般人は普通に酒と勘違いすんじゃないのとか
リオ変態過ぎワロタちょっと羨ましい…なんてのもあるけど、他の魅力に比べたら全然流せる

最後はやっぱり、相変わらずのノロケ（それもシリーズ最大の破壊力）で終わり
どーも御馳走様でした、と言ったところ。ま、式は幹也の嫁なので、他意はない。
良い世界を見せてもらいました。制作スタジオGJ!