読み終わった。


集中力のない僕が、1日で一気に読み切れたというのはそれだけで良書の証拠かな。
物語の形を呈していながら、その何分の1かはマネジメントからの引用(〜は〜である:第何項)が入る展開に
最初はハウツー本の印象が強かったけれども


それでも物語として系統立てて説明してくれることで、とっつきやすい内容になっていたのは確か。
元となったドラッカーのマネジメントを見たことが無いのでわからないけど
もし引用文にあったものが大半だったというのなら、ここまで一気に読み理解することは出来なかっただろう。
その意味で、導入書としては非常に価値がある本だと思った。


また取ってつけたような物語とコメントで書いたけど
自分の体験と被るところがあって、そこには感動したのは確か。196Pの彼の気持ちは凄くわかる…。
最後のオチは導入書としてはカッコ付け過ぎな感はあったけど、そこに至るまでの最後の怒涛の展開は素晴らしかった。
王道と言われようがベタと言われようが、それホイホイな僕には格別だった(ただし酔ってた)


そういうわけで、ドラッカーのマネジメントを体験先行型で読みたい人には最適な本なんじゃないかなと思った。
つっても、その本をまだ読んでないので何とも言えんのも確かなんだけど。
さっき注文したので、届いたらそれを読んで改めて比較したいと思う。



PS,読んで思ったのは、自分以外の人間と―つまり大小問わず組織で―何かをしたいと思った時
この本が教えてくれるのはそれを上手く実現させるためのスキル・テクニックであるのに対し
そこで持つ心構えを教えてくれるのは、前に読んだ「貞観政要の読み方」 だと思った。いずれも大切なのは「真摯さ」と書かれてるし。どちらも良書だと思う。


ついでに言うと
もしこの本を買って読み終えた人が居たら、次に最初の1ページ目だけを繰り返して読むことを薦める。
最後に感じた違和感が、それで解消されるはず。ああ、そうか、あれは仕方なかったんだ、と。


一つだけ、ネタバレ
幼馴染は死ななくてもいいと思うんだ。
ご都合主義だと何だと言われようが、これはあくまでマネージメントの販促本であるのなら
物語の整合性を合わせる必要に、そこまで迫られなくてもいいと思うんだ。
…いや、それは単純に僕がハッピーエンドを望んだだけなんだろうけどね。それでも、せめて物語なんだから、生かせて欲しいと思った。