ドラえもん のびたと新鉄人兵団

語ります。まずドラえもんファンの中で旧映画シリーズにおける4大名作と言えば、「リトルスターウォーズ」「海底鬼岩城」「魔界大冒険」そしてこの「鉄人兵団」とくるのはほぼ意見が一致するわけですが、中でも感動という点では比類するものがない今作。そのリメイクってことで心待ちにしてたこの作品を観た。


今でも見返せば、大袈裟じゃなく号泣するこの作品。それが題材だけあって大筋に不満は無かった。リルルが劇中で「いいわ、撃って」と嬉しそうに言った意味、「私をどこかに閉じ込めて!」と悲痛な叫びをあげた意味、それらに考えを巡らせるとやりきれなくなる。共同体と友達と、そして何より理想。この3つの中で揺れ動く彼女(ロボット)の逡巡を描いた作品だと僕は思ってる。あとリルルの声が芸能人の割にすげー良い!・・・と思ったらプロだったのか。慣例からすると意外だけど道理で。


ま、つまり言うと

リルルたんマジ天使
この一言に尽きる


―それでも、やはり原作に比べると見劣りするのは単なる懐古厨だからってことはないはず。鏡面世界でロボットと遭遇する緊張感が足りなかったし、なにより中盤からラストが駆け足過ぎた印象。その分序盤が面白くてテンポ良い展開だったけど、力入れるべきはそこじゃねー!特にしずかとリルルの別れはもっとちゃんと時間使って欲しかったな。