機会が出来たので僕も使ってみるw

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ 
         (.___,,,... -ァァフ|      あ…ありのまま 今さっき 起こった事を話すぜ! 
          |i i|    }! }} //| 
         |l、{   j} /,,ィ//|  『おれが自慢のワゴンRで幹線道路を走っていたら 
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ   目の前に超盛りこぎでチャリこいでる兄ちゃんが現れた』 
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ | 
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人    な… 何を言ってるのか わからねーと思うが 
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ    おれも何を見てるのかわからなかった… 
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉 
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ     頭がどうにかなりそうだった… 
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ 
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    暴走族だとか、走り屋だとか 
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ   そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ  
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  } 
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ もっと恐ろしい交通妨害の存在を知ったぜ



もちろん歩道はしっかり道脇にあるんだが
そいつは目もくれないで車道を爆走してやがる


どういうことだと思いながら
だがしかし、すぐにそいつともおさらば出来ることになった
なぜなら、前方に横断歩道の無い大型交差点が現れたからだ
車じゃないそいつは、歩道橋を渡るしかない


それまでせいぜい前を行かせてやるか・・・と悠長に構えていると
しかしそいつは、交差点に近づいても全くスピードを落としやがらねぇ
どういうことだ・・・まさか・・・っ!
次の瞬間、夜の車専用の大型交差点を、チャリで突っ切りやがったっ!!!


お・・・俺が甘かった。
チャリだから歩道橋渡るような奴ぁ、そもそも車道を走らねぇ!


ふ・・・だがしかし、これで凄まじい形相で、盛りこぎして車道を走ってた理由はわかった
この交差点を突っ切るためだったんだな・・・
さぁ・・・これでお前の目的は達したはずだ・・・
すみやかに国(歩道)へ帰るがいい!
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ 
         (.___,,,... -ァァフ|           
          |i i|    }! }} //| 
         |l、{   j} /,,ィ//|       だ・・・だが交差点を渡りきっても尚 
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        そいつは車道から外れようとはしなかった 
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ | 
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが 
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何が起こってるのかわからなかった… 
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉 
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった… 
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ 
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \  なぜだ!お前の目的は達成されたはずだろう! 
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽなのになぜ車道をチャリで走り続けるんだ! 
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  } 
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ   


そんな中・・・次第にもう一つの可能性が、おれの頭から沸いて出る
ま・・・まさかこいつ
交差点を渡るためなんてチャチなもんじゃあ断じて無く
車という文明の利器に、己が肉体のみで挑んでいるのか・・・!
であれば、謎なほどに必死な形相にも納得がいく


お・・・おれはまたしても大きな思い違いをしていたようだ・・・
いくら行為が常軌を逸していようと
この人類の英知の結晶に、人力一つで挑みかかるその気概!


その覚悟だけは
受け取ってやらなきゃあならねぇ!

だから俺は、一瞬の迷いを振り切って
アクセルをためらわずに踏み込んだ!
唸りを上げるおれのエンジン!排気量660cc以下!


さらば、盛りこぎの兄ちゃん・・・
かくして勝負に勝った僕は、豊橋のツタヤへ急いだ。