ちょっといろいろと忙しかったけどとりあえず



秒速5センチメートルを鑑賞に行ってきた。
最寄の公開劇場が今回も名古屋なので伏見のミリオン座ってところまで。


ネタバレにならない程度の感想を言うと
とりあえず、映像は異次元的に綺麗。この人の作品では毎度のことながら、今回は特に際立っていると感じた。
それは予告編PVの時点でかなり表れていたんだけど。うん、期待の通りと言っていい。


そして作品全体として。ネタバレにならない程度だから抽象的な言葉を使うけど
この作品は、実際見てるときよりも、思い出してるときの方が
胸に来る気がする
全体の雰囲気が思い出のような作品だからだろうか


とにかく心に残ると言う意味で、やはりこれは紛れも無く、僕にとっての名作だったんだろう


以下、若干展開にネタバレ含む感想
しかしストーリーは直球なものではなく、変化球的なものだった。
ていうかこの人の作品て、順風満帆のハッピーエンドって無くない?ほしのこえ然り、雲の向こう然り
でも今回はどこまでも優しいPVの映像と音楽から、ハッピーエンドの王道みたいなのを期待してたんだけどね。
こはちょっと、予想を裏切られた感じ。それを良いと感じるか悪いと感じるかは、人それぞれだろう。
・・・ちなみに、ハッピーエンド嗜好が強い僕は、正直残念だと感じてしまった。
物語というより、主人公に感情移入してたのかもしれない。


しかし、決してハッピーで終わらなかったからといって
それまでの日々が、昔過ごした時間が
無残に感じられるわけではなく、むしろ際立ち輝いて感じられるのは
この作品の、素晴らしいところなんじゃないかな、と感じた。


普段であれば、最後に報われない幸せなんて悲痛なだけだ、なんて僕は思うんだろうけど
この作品については、過去は過去で美しい思い出としていつまでも残る、それでいい、なんて感じてしまう
ともかく、3話「秒速5センチメートル」を観たあとに、1話の「桜花抄」の場面を見ると
懐かしくて愛しくてたまらないような想いが湧き上がってくる


終わり方に納得がいかないという人も居るみたいだし、事実僕も違う結末を望んだのだけど
胸に沸くこの想いは、紛れも無くこの作品が良い名作だからというしかない