イエスタデイをうたって


イエスタデイをうたって 5 (ヤングジャンプコミックス)

イエスタデイをうたって 5 (ヤングジャンプコミックス)


4巻購入はいつだったか。とりあえず高校生だった頃なのは間違いない。
そのとき既に止まっていたらしいから、途方も無い時を越えて刊行された5巻。
物語は・・・忘れているようで、忘れていなかった。
細かい経緯はともかく、煮え切らない日常と状況に悩みながら、少しずつ進んでいく
そんな人たちの”個性”は、時間が経った今も一切色褪せずに僕の中にあった。
古い友人と再会したときでも、その人の”人柄”は忘れることなく自然と染み込んで、会話できるのに似ている。
ああ、この物語の登場人物たちや世界観も、自分にとって単なる記号の域を越えてくれてるんだなと実感した。


感想を言うのは難しい作品なんだけども
とりあえず言えるのは、僕は好きだ。
波乱万丈な物語が展開されるわけでもない、とんでもないアクション描写があるわけでもない
とりとめの無い日常が、どこか不確かな悩みを持った主人公達に彩られ、揺ら揺らと続いていくだけなんだけど
それでも、僕は好き。あの人たちが好き。
だから顛末を見届けたい、それだけなんだろう。